初心者でも簡単!草木染めのやり方
使い古した洋服や汚れの目立つ小物など、断捨離に悩むものはありませんか?
まだ使えそうなんだけど……でもこのままでは使えない……そんな悩みを解決するのが草木染めです。
洋服や小物に天然素材の柔らかな色合いを移し、きれいによみがえらせましょう!
草木染めとは?
草木染めとは天然素材を使った染色方法のひとつです。
果実や草花など身の回りにあるものを使って、素材のもつ色を移します。
草木染めは古くからある技術で、家庭でも気軽に楽しめるのが特徴です。
草木染めの材料
今回は身の回りにある「雑草」を使って、綿を染めてみました。
繊維の種類によっては染まりにくいものがあるので、材質の事前確認が重要です。
布は100均でも購入できるので、自宅になければ身近な店をのぞいてみましょう。
無印の靴下やユニクロのTシャツなども綿素材のものが多いので、草木染めに適したものを見つけやすいでしょう。
- 雑草
- 布(綿を推奨)
- 鍋
- 水
- はさみ
- 排水溝ネット、お茶袋(ろ過しやすいもの)
- 箸
- ボウル
- ざる
- 牛乳
- ミョウバン、重曹
初心者でも簡単!草木染めのやり方
それでは、実際に草木染めの手順を確認していきましょう!
今回は「ハルジオン」と呼ばれる身近な雑草を使いましたが、玉ねぎ・アボカド・ドクダミ・ヨモギなど手に入りやすい素材を使って挑戦してみてください。
原料がどのようなものであっても、大まかな流れは変わりません。
前日に下準備
まずは、染めたい素材を豆乳につけておきます。
こうすることで素材に色が入りやすくなります。
豆乳1:水1の分量で液体を用意して、中に漬けこめばOK。
浸す時間は1時間を目安とし、可能であれば脱水と乾燥もさせましょう。
全てを考慮すると3時間ほどかかるので、前日に済ませておくのがおすすめです。
匂いが気になる……という場合は、加熱した色止め液に浸しておくのでもOKです。
実はこの写真、バッグが下準備あり、靴下は下準備なしです。
準備無しでもこれだけきれいに染まっています。
なので、下準備はさほど気にしなくても大丈夫でしょう。
ハルジオンを摘む
それでは、ハルジオンの採取に行きましょう!
ハルジオンは春〜夏先にかけて咲く雑草で、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。
あまりに身近な雑草で気にとめることも少ないけど、とてもきれいな色になるよ。
採取方法もいたってシンプルで、茎からぽきっと折るだけ。
花や葉の数、茎の太さも特に気にする必要はありません。
片手いっぱいのブーケが完成するよう、どんどん採取していきましょう。
洗って小さく刻む
持ち帰ったハルジオンは水洗いし、目立つ汚れを洗い流します。
汚れが落ちたら3cmほどに細かく刻み、水と一緒に鍋に入れましょう。
水の量ですが、染めたい素材が水にしっかりと浸かるくらいの量がいいですね。
小さな鍋を使うと吹きこぼれる可能性があるので、注意してください。
鍋の中で布が動けるくらいの余裕と深さがあるのが理想。
水の量が決まったら、いよいよハルジオンを加熱します。
中火で20分ほど火にかけていると、少しずつ色素がでてきます。
途中で鍋の中を確認しながら、色を確かめてみてください。
染色液をこす
色がしっかりと出たら、ざるを使ってこしましょう。
ざるに残ったハルジオンは排水溝ネットに入れて鍋に戻します。
最初から排水溝ネットに入れて加熱してもよいのですが、バラバラの状態で入れた方が火が通りやすいので、このタイミングでネットに入れます。
生地も一緒に鍋に加え、10〜20分様子を見ながら加熱しましょう。
色が薄い場合には、火を止めて30~60分ほど浸しておきます。
たまに生地を動かして、まんべんなく染み込むようにするのがポイント。
1回目の色止め
時間が経ったら鍋から取り出した生地をよく絞り、色止め液に浸します。
色止め液は重曹またはミョウバンで作りましょう。
水をボウルの半分ほどまで入れて、そこに大さじ1杯分の重曹・ミョウバンを入れます。
水の量が生地に対して明らかに多い場合には、もう1・2杯加えてください。
色止め液に10分ほど浸したら、水できれいに洗い流しましょう。
どれほど染まっているかはこの時に確認してください。
水洗いすると少なからず色落ちするので、理想よりも少し濃く仕上げるのがおすすめです。
2回目〜の染色、色止め
鍋を再度加熱し、染色液を温めましょう。
あとは先ほどと同じように、染色液・色止め液・水洗いの3ステップを繰り返すだけ。
何度繰り返してもいいですが、最後は染色液に浸して終えるようにしてください。
風を当てて乾かし、アイロンをかける
できあがったら、風通しのよい場所でしっかりと乾かします。
余裕があればアイロンをかけて、繊維の先までしっかりと染色しましょう。
これで草木染めの完成です!
草木染めのコツ
草木染めのちょっとしたコツをお伝えします。
加熱中は適度にかき混ぜる
草木染めは手軽で簡単なのですが、意外と色が出にくいのが難しいポイント。
化学染料と違うので、思った色に染まらないこともあります。
短い時間できれいに染めあげるには、加熱中にかき混ぜることが大切です。
水量が少ないと染色度合いに差が生まれやすいので、時折生地を持ち上げてあげましょう。
まんべんなく浸すことで、色ムラを防げるね。
初心者でも簡単!草木染めのやり方のまとめ
少し時間はかかりますが、天然素材を使った柔らかな仕上がりは満足度が高いですよね。
汚れやしみが気になっていたバッグもかわいく生まれ変わりました!
誰でも簡単に、身の回りにある素材でできるので、ぜひ試してみてくださいね。